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1)視力特性からみた視覚表現の留意点
○見やすいサインを計画するためには、人間の視力特性を基準にして、図形や文字の大きさを設定する必要がある。
○視距離と文字・図形の大きさの関係:視力検査表では、5mの距離から1.5mmの線の1.5mmの切れ目のランドルト環を識別できる視力を1.0として設定している。この視距離とランドルト環の関係を文字・図形にあてはめ、視距離と理解することのできる文字・図形の大きさの関係を推定することができる。

 

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○視力特性の条件から次の留意点などが指摘できる。
1.使用する和文字・英文字・数字それぞれについて、文字の複雑さ、線の太さを考慮し、視力から想定される十分な文字高とする
2.計画上想定する視距離との関連を考慮した文字高とする
3.動きながら見る(短時間で読み取る必要がある)サインは、止まって見る(時間をかけて読み取ればよい)サインより文字高を大きくする
4.表示面に十分な明るさが得られない場合は基準より大きな文字高を検討する
5.電光表示装置など文字が動く場合についても基準より大きな文字高を検討する

 

 

 

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